顔料を用いキルン(窯)で焼成する。ガラス板へ様々なモチーフを入れる作品作り。紹介しているゆりのパネルは古典技法を用いたステンドグラス。最終的にはケイムで組上げられます。
ステンドグラス絵付け作品作り
ガラス工芸 アトリエAtelier Reverie
ひとくちにステンドグラスと言ってもその内容や技法は多種に分かれます。多くの教室で主に教えるのはガラスをカットし銅のテープを利用したティファニー技法のステンドグラスが多いです。小物作りから大型ランプまで様々な作品作りが世界中で楽しまれています。
ステンドグラスではガラスへ絵柄などモチーフを描き表現する絵付けも行います。この絵付け技法の歴史は大変古くステンドグラス古典となります。
古典技法を用いるステンドグラスの作品作りは大変手間もかかり技術も要して行きますが国内でも多くの作り手が様々な絵付けによるステンドグラスを手がけています。
古びをおびアンティークなステンドグラス作りも奥が深く楽しいものです。このゆりの絵付けパネルの紹介も前回から大分日が経ってしまいました。重複部分もありますが少しづつアップして行きたいと思います。
この作品は被せガラスを用いて絵柄が入る部分の色はサンドブラストで抜いて行きます。深いブルーの被せガラスを使っています。マスキングを施し絵柄をカットし剥した状態。
ただ単に色を抜く作業なので簡単です。高めの圧力で一気に砂をあてながら抜いて行きます。
サンドブラストしたガラスは通常白く濁りますが今回は磨き作業を用いて透明に仕上げています。濁りを残したものでも良い雰囲気が出ますが今回は新聞の文字が読める位のクリアーに磨いています。
ステンドグラスの絵付けでは通常は下絵が必要になります。サンドブラストで色を落とした被せガラス。抜いた部分へ絵柄を描きこんで行くのです。
ステンドグラスには様々な顔料を用います。写真は線描きに用いるこげ茶系の顔料。ワインビネガーを少量加えペインティングナイフで練り使用します。この顔料は元は粉末状です。この粉末はガラスミューラーでワインビネガーを加えながらで8時間以上練り上げて作ります。一度作れば保存は長く持ち年月を得て熟成されたこれらの顔料は筆の伸びも良く使い易いです。
下絵を基本に線描きを行って行きます。気に入らない線はふき直しが出来るので気に入る線が入るまで結構やり直します。
線描きを行う時は息を止めてはいけないと昔指導されたのを思い出します。気合が入り過ぎても良くないのです。集中できる良い時間でもあります。
被せガラスの色を抜いた部分とそうでは無い部分の境界線も線を入れて行きます。サンドブラストでも薬品を使用しても色を抜いた場合境界線に少し段が出来ますので線を入れにくい。これはやってみなければ解らない事ですがこの部分は私も少々苦手。
花部分の線描きが入った所。これを基に色を入れたり陰影や時には汚しなど入れて行きます。この顔料は長い線が中々引けません。線描き用の筆を用いますが途中で顔料が切れてしまうのです。筆には顔料はたっぷりつけないと長めの線が引きにくいです。
次回に続きます
宜しかったらクリックして下さい、励みになります!
【ガラス工芸Atelier Reverieではステンドグラス、サンドブラスト、万華鏡の作り方を楽しく学ぶ教室を開催しています。未経験の方も安心して参加出来るよう基礎から丁寧な指導を行います】
・趣味 習い事 生涯学習・・ 千葉県勝浦 ステンドグラス教室 サンドブラスト教室 万華鏡教室
【ガラス工芸アトリエ レヴェリ】
ステンドグラス教室、サンドブラスト教室Atelier Reverieは千葉県勝浦市で活動しています。 市原市、館山市、君津市、鴨川市、木更津市、大多喜、いすみ市、茂原市方面の方へ又遠方からのご参加も歓迎致します。
コメントは受け付けていません。