ステンドグラス / サンドブラスト 教室   千葉県勝浦
●薔薇の12角トレー
●薔薇の12角トレー

●薔薇の12角トレー

先日出来上がった生徒さんの作品。最終の色付けも良い感じに仕上がりましたね。

ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦

薔薇デザインを入れた12角のトレー

途中ご都合でお休みされましたが思ったより早く完成したと思います。大作を作った後の小品なので進み具合も早かったのかもしれませんね。今回アップしている内容は大まかな概要です。

教室の課題ですがサイズやデザインは自由です。底面に入れるデザインによりその直径(大きさ)がかわりますのでまずはどのようなステンドグラスにするかを考案します。そしてサイズに合わせ12角形の形を作図し工作用紙で模型をつくってみます。この厚紙の模型は立体作品の場合、初めて手掛ける形の場合は作った方が良いです。雰囲気が解ります。

デザインに合わせてガラスをカットして行きます。今回のような角数が多い12角形の底面はデザインの型紙とおり正確にガラスカットして行かないと収まらなくなります。後のルーター作業で修正はしますがカット時に出来るだけサイズを合わせた方が作業は楽になります。

写真では解り難いですがデザインが入った底面12角形の台紙の上へカットされたガラスを置いています。この時点で12角形よりはみ出ると後の縁のガラスピースが上手く取り付けられなくなりますのでこの時点ではルーターで各ガラスピースの大きさや形の修正を行います。

全てのガラスピース側面へ銅のテープを貼り付けるテープ巻き作業を終えたら半田付け。中々半田付けが上手にならないという声を聞きます。質問フォームでも多い内容です。半田付けは慣れないうちは段階的に行ってゆく方が良いです。半田付け作業に関する詳しい内容はステンドグラス入門の方へアップする予定ですので興味が有る方はそちらも参考にしてみて下さい。

底部分の半田付けが完成したら周囲の縁のガラスピース12枚を取り付けてゆきます。底面がサイズ通りの12角形に収まっていないとこの12枚の縁のガラスピースが上手くはまって行きません。ズレないよう注意しながら1枚づつ取り付けてゆきます。

今回のトレーは飾り皿の事から縁の部分は浅い角度になります。6角形位だと作りやすいのですが12角あるので少々難易度が高くなります。教室の課題でもあるのでこれまでに積んだ経験が身に付いているので皆さん上手く取り付けてくれますね。

作品の表と裏そして側面への半田付けを終え半田の線へ薬品で濃い目のブラウン色を付け完成。作ってくれた生徒さんは昨年家の窓へ設置する大型のステンドグラス、薔薇のデザインを制作されたのですがその時の薔薇を今回トレーへ入れてくれました。窓とお揃いのデザインなどは自身で手掛けなければ出来ませんので良い思い出にもなると思います。自身の気に入ったデザインでガラスも雰囲気を考え迷いながら選び板ガラスから切り出したガラスピースを絵柄にして行く。小さなステンドグラスも大型のステンドグラスもその工程は変わりません。経験を積んで素敵な作品をまた制作して下さい。


Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。

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