ステンドグラス / サンドブラスト 教室   千葉県勝浦
●薔薇の大型パネル1
●薔薇の大型パネル1

●薔薇の大型パネル1

もうすぐゴールデンウィークですね。気温も大分上昇してきました。教室内はまだ除湿冷房は付けていませんが暑いかなと感じる日も多くなりました。梅雨に向けて湿度も高くなりサンドブラストの砂の管理が面倒な時期になってきました。

ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦

薔薇の大型パネルの制作1

”はめころし”の窓というのをご存じでしょうか。漢字に変換したら怖いイメージなのでひらがなで記しています。これは開けることの出来ない窓。壁にはめ込まれた枠。明り取りとして付けられた窓。と言えば解るでしょうか。大きさも様々で縦長、横長、正方形。変わったものでは丸型や多角形もあります。これらの”はめころし”へはステンドグラスの設置が最適です。大体が透明なガラスが入っていますのでその内側、室内側へ寸法通りステンドグラスを作れば良いのです。昼間は外の自然光を受けて室内での鑑賞、夜は室内の灯りを通し外から見る美しさ。大型のランプシェードも凌駕する作品も多くあります。今回紹介するのは生徒さんが手掛ける大きめの薔薇のパネル。もちろん”はめころし”の窓へ設置します。

ステンドグラス 薔薇のパネル 窓

デザインの考案から寸法決め、どんな雰囲気の作品にするのか、モチーフは、色味は、ガラスは重厚なもの、それともライト的なもの、こだわりたい部分は、現時点での技量は、などなどスタートは迷い悩み苦労するもの。しかしこの時点での考えやアイデア、発想は煮詰め過ぎるぐらいした方が良いのです。今回のサイズも約400ミリ×1000ミリ位でしたかな、縦長で大きいので2枚に分割。この分割も最初は一枚で制作しようとしたのですが運搬や設置またティファニー技法の場合強度も大切で安全を考慮し2分割。周囲と分割部分はケイムで補強。分割部分は更に真鍮のステーを入れるかもしれません。デザインが決まるまで3カ月弱かかりましたね。

ステンドグラス 薔薇の窓 デザイン

一般の住宅の窓へステンドグラスを設置する場合注意点が何点かあります。好みもありますが初めてステンドグラスを設置する場合考慮すべきことはステンドグラスは入れる作品により昼間の室内が暗めになる事があります。それが良いという人も多いです。上にも記しましたが昼間は外の自然光を通したガラスの発色はそれは素晴らしいものです。今回それらを考慮し全面薔薇で埋めるのではなくバック部分の空間も多く取り入れ外からは中が見ずらいクリアーなガラスを多く使用します。本来私の場合この空間を埋め尽くすステンドグラスを作りがちなのですがこれは生徒さんの作品!空間の美を上手く取って行きます。

ステンドグラス 薔薇 ガラスカット

使用するガラスも悩むところ。深紅の薔薇は2種類のガラスでメリハリをつけて行きます。

ステンドグラス 作り方 薔薇 ガラスカット

型紙とおりにガラスをカット。今までの作品つくりで学んだ技術が生かされる時です。丁寧な作業は技術を上回る。私の口癖でもありますが切り出して行く花びら一枚一枚はお部屋に咲く薔薇の花です。頑張って下さい。

ステンドグラス 作り方 薔薇

どんな作品に仕上がるでしょうか。窓へ設置した時のことを思い描きながら制作して下さい。23番のガラスは難しそうなエグレですね。こういうピースがたまに出現するものです。また経過などアップさせて下さい。

 


ステンドグラス制作を行っていない場合、文中の専門用語等が分からない部分も多いと思います。制作に関する内容、工程などは別のカテゴリーで徐々に紹介してゆきたいと思います。ステンドグラス制作は独学で行うことは困難です。ステンドグラスの教室は日本全国多くありますので学びたいと感じている方は地元の教室へ参加することをお勧めします。