クリスマスにはちょっと早い時期ですがステンドグラス教室で作るこれらの作品は11月内に完成させるのが望ましいですね。今年は数人クリスマス関連のステンドグラス、リースやパネルを制作している生徒さんがいますが既に完成した方、あと少しで出来上がる方、クリスマスまでには十分間に合うようで一安心です。
ステンドグラス・サンドブラスト 教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦
今回ここで紹介するサンタのパネルランプは過去のブログ(現在は在りません)でも回数を分けて紹介したものです。出来る限り詳細をアップしてゆきたく少々回数を要するとは思いますが興味がある方へ参考になればと思います。
過去の内容は下記へ
サンタのパネルランプ1
サンタのパネルランプ2
サンタのパネルランプ3
サンタのパネルランプ制作4
前回は各ガラスピースの側面を綺麗に仕上げる為のルーター作業をアップしています。ルーター作業を出来る限り簡素に終わらせるには前段階のガラスカットがとても影響します。型紙の形と出来るだけ同じようにガラスカットされているか。ガラスカット時に後のルーターで削れないいや、、と言う考えはガラスカットの技術はそこでストップします。上手くなりません。ルーターはガラスカットの仕上げ、次の作業であるテープ巻きを行うためにあるものです。
上写真はガラスカットされた各ピースへルーター作業を施したものです。
次は各ピースの側面へ銅のテープを貼り付けてゆく作業。多くのステンドグラス教室ではテープ巻きと呼んでいます。このテープ巻きを全てのガラスピースへ施して行きます。どのガラスピースから行っても良いです。
側面へ張り付けてゆく銅のテープは裏側が接着面になっています。裏側の保護紙を剥がしながら作業して行きます。上写真の黒い部分がテープの裏側、接着面です。接着面をガラスの側面へ貼って行きます。この貼り付けをスタートさせる箇所ですが少々説明が長くなるので今回は割愛します。
通常右利きの場合は左手へガラスピースを持ちます。右手はテープ持ち、テープを出しながら作業します。テープの幅はガラスの厚みより大きいので余った部分がガラスの表と裏にはみ出ます。ガラスをテープ幅の中央に置くようにします。ガラスの表と裏へはみ出るテープが同じ幅になるようにテープを側面へ貼り付けて行きます。
テープが1週したらスタート地点と5mm位重ねて切ります。この時の状態はまだガラスの表と裏へはテープがはみ出している状態です。
ステンドグラスのテープ巻き作業には専用のヘラを使用します。形も数種あり各教室で使用しています。どのヘラも用途は同じです。次はこのヘラを使用し1週したテープをさらに圧着させてゆきます。写真のようにヘラでまずはガラスの側面を強めに擦りテープをガラス側面へ圧着させます。ガラスピース1週させ必要であれば何度か同じことを繰り返し擦って圧着させます。
次はガラスの表と裏にはみ出しているテープをヘラで折り込むようにガラスへ貼り付けてゆきます。
表と裏、どちらから行っても良いです。慣れてくると同時位に行えます。テープはコの字になりガラスの側面へ付いている状態になります。
そして更にガラスへ強く圧着されるように板の上などへガラスピースを置いてヘラで擦り圧着させてゆきます。
あまり強く擦りすぎると銅のテープは切れてしまいますので加減しながらヘラで圧着させてゆきます。ガラスピースの裏表同様に作業します。
テープ巻き作業の概要になりましたがこのテープ巻きは慣れるまで失敗も結構あります。早く綺麗に巻くには最初の作業、テープをガラスピース周囲に貼り付けてゆく時のガラスの持ち方と指の動かし方。またヘラの使い方などきちんと覚えた人とそうではない人では結構な差が出ます。各教室で最初の方に教える内容だと思いますので作業の形を良く覚えた方が良いです。このテープ巻きが良い状態ではないと半田付けの時にめくれてしまう、剥がれてしまう事も結構有ります。次回は半田付け作業をアップする予定です。
【趣味を楽しむ、生涯学習として学ぶ】
Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。
【プロ養成講習】
ステンドグラスのプロになるにはどうしたら良いのか。職業としてのステンドグラス技術を学びたい方、将来教室を開きたい方へ技術者養成講習を行っています。特に教室運営等を目指したい方へ適した技術と知識の基礎を学ぶ事を目的とした個人指導の環境で学べる講習です。プロを目指したい方、経験の無い方へ基礎から技術を学びませんか。
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