ステンドグラス / サンドブラスト 教室   千葉県勝浦
●ステンドグラス制作を始める12
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ガラスはそのままではガラス同士をくっつける事は出来ません。半田付けでガラス同士をつけて行くにはテープ巻き作業が必要になります。


このカテゴリーはステンドグラスとはどういうものか。制作を始めてみたい、学んでみたいと感じている方へできる限り解りやすく内容を記しています。ステンドグラスの歴史云々は検索で多く出てきますのでそれらは割愛しますが技法の説明上古典的な内容を含む場合もあります。あまり堅苦しい文章にならないようにして行くつもりです。内容が脱線してゆく場合も多いと思いますがご容赦下さい。趣味として、生涯学習としてこれから学んでみようと感じている方、またこれらの工芸を職業にすることを模索している方もいると思います。Atelier Reverieでの教室活動を元に私の経験を含め色々書いて行きたいと思います。つたない文章ですが読み物として興味のある方へ少しでも参考になれば幸いです。


ステンドグラス教室 Atelier Reverie 千葉県勝浦

このシリーズはステンドグラス制作の手順を追って解説していますが使用している写真などは部分的な説明に適したものを選んでいます。一つの作品制作を通しての写真では無いです。ご理解下さい。


ティファニー技法によるステンドグラス制作手順

1 形、サイズ、デザイン
2 下絵作り
3 図面作り
4 型紙作り①
型紙作り②
5 ガラス選び
6 ガラスカット
7 ルーター作業
8 テープ巻き
9 はんだ付け
10 仕上げ色付け

8 テープ巻き作業

ステンドグラスはガラス同士を半田付けで固定してゆきますが各ガラスピースはそのままでは半田付けは出来ません。ガラスピースの周囲、側面へ銅のテープを張り付けてゆきます。銅のテープをガラス側面へ張り付けて行く作業を多くのステンドグラス教室ではテープ巻きと呼んでいます。この作業の前に行うルーター作業はこのテープを綺麗に張り付ける為でもあります。鉛の桟、ケイムで組まれるステンドグラスは本来ルーター作業は行いません。

ステンドグラスの作り方 テープ巻き
ガラスピースの周囲側面へ銅のテープを一周させ貼り付けます。この同のテープは種類も豊富で制作するステンドグラス、ガラスの厚さなどに合わせ選びます。このテープは薄く伸ばした銅の裏側が粘着テープになっています。保護を剝がしながら使用します。テープの黒い面が粘着が有る面です。テープの幅の中央へガラスの側面を乗せるように張り付けてゆきます。

ステンドグラス教室 作り方 ガラス

ガラスの持ち方などに決まりは無いですがある一定の形を覚えてしまうとこの作業はとても早くなります。通常右利きの方は左手にガラスピースを持ち右手の指先で銅のテープを持ち作業します。銅のテープは少しづつ保護を剥がしながらガラスへ張り付けて行きます。

趣味で作るステンドグラス テープを巻く
ガラスピースの側面へ一周させたら5ミリ位重ねて切ります。この状態はまだガラスの表と裏ではテープ幅が余った部分が接着されていません。

ステンドグラス 趣味 千葉県勝浦
まだテープの幅の余った部分はそのままにガラス側面とテープをステンドグラスに使用するヘラで擦り十分圧着させて行きます。周囲全て圧着させて行きます。

ステンドグラス制作 銅のテープ 千葉県勝浦
次にテープ幅の余った部分をガラスへ接着させてゆきます。ヘラでテープの余った部分をガラス側へ倒すようにくっつけて行きます。この作業はガラスピース表と裏を同じように作業します。この作業まではガラスピースは手に持ったままです。これでガラスピースの側面一周へコの字にテープが張り付いた状態になります。

ガラス工芸 ステンドグラス 作り方教室 千葉県勝浦
次はガラスピースを板などの上に乗せ倒し接着したテープ部分をヘラで更にこすりながら十分に圧着させて行きます。この作業も裏と表の両方行います。

生涯学習 ステンドグラス 教室 千葉県勝浦
銅のテープ、上写真部分です。手に持った状態でヘラで擦っただけでは圧着は不十分です。この先この部分へ400度前後の熔けた半田がのってゆきます。また半田付け時に使用するフラックスという油分を塗りますがこれらが入り込まないよう十分な圧着が必要です。板の上へガラスを置いて丁寧に圧着させてゆきます。ヘラの使用はあまりにも強く擦りすぎれば銅のテープが切れてしまう場合も有ります。適度な力を加え圧着してゆきます。圧着が不十分だと半田付け作業時にめくれてきたり最悪はがれてしまう場合もあります。

ステンドグラス教室 趣味を楽しむ 千葉県勝浦
テープ巻き作業をガラスピース全てへ施し次の半田付け作業に入れます。もうお分かりだと思いますが半田付けを行うために半田と相性の良い銅で出来たテープが必要になるのです。ガラスはそのままでは半田付けで固定できません。銅のテープが巻かれた状態のガラスピース同士は半田付けで固定されてゆきます。テープ巻き作業の圧着は軽く終わらせる方もいますが立体、特に多面体などの場合弱いテープの圧着は半田付け時に外れる事が多く有ります。テープ巻き作業は十分に圧着させた方が良いです。


Atelier Reverieでは趣味、習い事、生涯学習として学ぶステンドグラス制作の教室を開催しています。経験の無い方でも安心して基礎から応用まで様々な作品作りをとおして学べます。ステンドグラスの技術は年齢を問わず世界中で多くの方が学び楽しんでいる伝統工芸です。日本国内でも多くの教室がありますので興味が有る方は是非学んでみて下さい。

Atelier Reverieホームページ


【プロ養成講習】
職業としてのステンドグラス技術を学びたい方、将来教室を開きたい方へ技術者養成講習を行っています。特に教室運営等を目指したい方へ適した技術と知識の基礎を学ぶ事を目的とした個人指導の環境で学べる講習です。プロを目指したい方、経験の無い方へ基礎から技術を学びませんか。

~技術者養成講習の詳細はこちらへ~


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